2018年04月26日

真の愛国とは。

安倍政権の支持率はつるべ落としのように下がり、不支持率は鯉の滝登りのように上がっていても、安倍さんとその一派は強気のままで、慌てていない。それは、自民党の支持率がそれほど下がらないのが大きな要因だ。

景気は悪くないし、失業者も少ない。そういう意味では、自民党として何か大きな瑕疵あったわけではない。ただ一点、安倍さんとそれを取り巻くブレーン達が、バカ殿を利用して、権力と利権をむさぼっているという構図が見えてきて、情けない状況が露呈したという事にすぎない。

次の総理を狙う、石破さんも岸田さんも、自民党の支持率が下がらない限り、自民党の危機だという声を上げにくい。倒閣に向けて、動くに動けない状況に陥っている。

この状況をつくっている張本人は野党である。自民党に代わる健全や国民政党がないから、政権交代するかもという危機感がない。

立憲民主党は独立独歩の路線を歩み、支持率を少しづつ伸ばしているものの、すぐに代わりうる受け皿になる意志はない。

民進党は希望の党と合併して、国民民主党という党を立ち上げた。気持ち的には国民政党として自民党の受け皿になろうとしている事は解るが、国民からは、また、離合集散かと思われているのが残念だ。

私は自分の事を心からの愛国者だと思っているし、保守無党派だが自民党の中にも応援している立派な政治家もいる。ただ、今の安倍政権は最悪だと思っている。第一次安倍内閣の頃は、まだ、彼の事を愛国者だと思っていたが、TPPを批准した頃から親米売国に思えてならない。

従来の日本の外交は、全ての国と仲良くという複雑なラインの中で、外交官も商社マンも経済人も汗をかいてきた。中近東についてはサウジアラビア以外のイランを始め、多くのモスレムの国と親密に付き合ってきた。

また、中国とも共存共栄という田中角栄さんが引いてきた路線を継承してきたし、韓国とも永い歴史を経て太いパイプで結ばれていた。

ロシアについても、歴代の首相は独自のチャンネルを持っていた。安倍さんの敵国となっている北朝鮮でさえ、裏のパイプはいつでも使えるようにしてきたと思う。

今の外交はどうだろうか、親しい国はアメリカ1国という超親米国家、そのためには、すべての外交チャンネルを切るという忠誠ぶり、他の国からポチと言われている事を喜んでいるようにさえ見える。

この状況は、限界に近い。親米しかない清和会政権から、はやく保守本流に戻さないと、世界に取り残されてしまう。北朝鮮とアメリカ、韓国と中国が、ちゃんと話し合い、朝鮮半島の有事が終決したら、日本は孤立する。

日本は、親分のアメリカに言われて、北朝鮮の財布とならざるを得なくなる。直接、二国間で交渉して、拉致問題と引き替えに資金を援助するのとは違い、周辺国に迫られてスポンサーになるのでは本当に情けない。

外交路線に大きな変更をもたらすためには、清和会が裏で支えている政権ではだめだ。宏池会と国民民主党が協力して、政権をつくるぐらい大胆な改革が必要となる。愛国者として私はそれを望む。

野党である国民民主党の役割は、できるだけ右にウイングを出し、立憲民主党の方は、左とウイングを広げることで、無党者層の票を獲得し、候補者調整をして、総選挙に臨めば、良い勝負になるはずだ。

安倍総理と一緒になって口汚く野党を罵るのではなく、政権交代できる健全な野党を育てる事こそ、真の愛国者の為すべき事だと思っている。真の愛国者は、しっかり目を開き、国益とは何かをよく判断して、何が愛国か売国かを見極めなければならない。

posted by 小林知義 at 10:15| Comment(0) | 大日化成

2018年03月13日

安倍さん、潮時ですよ。

怖れていたことが起きた。ここまでゆがんでしまうと、森友問題で自殺者が出るのではと思っていたのだが。その通りになってしまった。

近畿財務局、上席統括管理官 赤木俊夫さんは、周りの人に聞くと、正義感の強い人だったようだ。赤木姓は岡山は備中の名門。さぞかし悔しかっただろうと思う。同じ岡山県人としては、彼の死を無駄にしないためにも、書かずにいられなくなった。

事件は、日本会議大阪のメンバーである、籠池さんが小学校の用地を取得しようとしたことから始まる。平沼代議士や鴻池議員に陳情したが、動かなかった案件が、安倍昭恵夫人を名誉会長になって貰うという、筋書きにしたところ、神風が吹いて、思っている以上に安く取得できた。この事が事件の発端である。

今、問題になっている財務省の職員による決裁書の改竄は、2月中旬から4月にかけてという事なので、佐川さんが国会で証言する前から始まっていたことになる。だから、麻生財務大臣が言うように、佐川証言を裏付けるためというのは少し違うと思う。やはり、2月9日にテレビで森友事件が報道され、2月17日に安倍総理が国会で、私や妻がこの事件に関わっていたら、総理も国会議員も辞めると言ったことに端を発していると思われる。

私は、昭恵夫人が谷秘書官を通じて、近畿財務局に質問とお願いをしたところ、なかなか動かなかった案件が、するすると動き出して、籠池さんをして神風が吹いたと言わしめた。2015年のこの時期に何かがあったと睨んでいる。

2015年、佐川理財局長の前任者である迫田理財局長と近畿財務局長武内良樹氏、近畿財務局の管財部課長で直接の窓口、池田靖氏のラインで、直接、官邸の要請を受けて動いた。つまり、口利きがあったからだと推理している。なにしろ、迫田氏は山口県出身で総理と昵懇の中である。

また、3月8日に迫田氏と武内氏は官邸に呼ばれて、誰かと面談している。国会で追及されて、これは、問題が大きくなりそうなので、どう対処するかお伺いをたてたという事だと思う。総理ではないだろうが、今井筆頭秘書と会ったのではとなかろうか。

逆に、佐川元理財局長と近畿財務局の亡くなった赤木担当官は、尻ぬぐいをさせられた気の毒な人達である。麻生財務大臣も逃げ遅れて、辞任せざるを得なくなるような立場に今は追い込まれている。

安倍総理のお友達、利権内閣も終わりを告げようとしている。何しろ、ひどすぎる、次から次へスキャンダルが続く。南スーダン日報、書き換え問題、森友問題、加計問題。全て、役人を巻き込んで、利益誘導を計る。まだ、残っているのが山口氏のレイプ事件。斎藤氏のスパコン開発のため補助金不正取得事件。いくら、トランプさんと仲良しだと言っても、米朝会談が実現しようとしている今では、何ら、役に立たない。

もう良いだろう。政治主導の名の下、官邸が人事権を押さえ、財務省から検察庁まで、何でも言うこと聞く奴隷官僚しか出世できないような行政システムは。即刻やめた方が良い。
posted by 小林知義 at 10:26| Comment(0) | からくち時評

2017年08月21日

日本軍の敗戦の責任は誰にあるのか。

4年前に97歳でなくなった父親は戦争体験者でした。最初の負け戦として有名なノモンハン事件に一兵卒で参戦していました。同じ中隊で生き残った戦友は、たったの2名という悲惨さだったようです。

その親父が、よく口にしていたのは、あの二人の大本営参謀は、絶対に許せないという話でした。その二人というのは、服部卓四郎大佐と辻正信陸軍参謀。後で、調べて見たら、実にひどい人物である事がわかりました。
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ノモンハン事件は日本軍の精鋭部隊の関東軍とソ連軍との戦いでした。ソ連軍は機関銃や戦車など、近代的な優れた兵器を揃え、兵力としては日本軍の方は圧倒的な劣勢の中での戦いだったようです。

作戦の班長である服部参謀と担当の辻参謀は、御前会議で陛下に報告すべき、近代兵器の差という負け戦の分析を握りつぶした上で、中国との戦いから真珠湾攻撃へと大東亜戦争への戦争の道をまっしぐらに指導したと言われています。多くの餓死者を出した、あの最悪なインパール作戦も彼らの指導の下で進められたようです。

戦後、二人は戦犯になる事もなく生き残り、服部卓四郎はGHQのウイロビー少将に取り入って、手前味噌な太平洋戦争全史を編纂しました。辻正信は国会議員となって政治の世界で暗躍した事で有名です。本来なら、二人とも戦争を開始させ敗戦に導き、多くの日本軍人を殺した張本人として裁かれなければならない立場にあったと思います。

彼らは、直接、戦わなかった参謀という立場を利用して、ノウノウと生き延びた上に、多くの日本軍人の屍を踏み台として、優雅で安楽な戦後を過ごした、本当に許せない人達だと思います。

もう一人、付け加えるなら、瀬島隆三陸軍参謀です。ソ連参戦後、シベリアに最上位の軍人として抑留されたのですが、なにを取り引きして生き延びたかは謎になっていますが、殺されることもなく無事に帰ってきた事が不思議でなりません。その後は伊藤忠商事の会長として、中曽根総理の顧問として、優雅に活躍しました。

4人目は軍人ではないが、松岡洋右外務大臣をあげておきたい。彼は安倍総理と遠縁になるのだが、ヒットラ−のドイツ、ムッソリーニのイタリアと、敵の敵は味方という事で、三国同盟を勝手に結んできた張本人です。さすがに部下にやさしい昭和天皇も許せないと思ったようです。これに、よって、アジアの民衆を植民地から解放、八紘一宇の正義の戦い、大東亜戦争という大義名分が失われてしまった。
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山崎豊子の小説「不毛地帯」の中では瀬島隆三は立派な人物として描かれていますが、私はとんでもないと思っています。元部下であった堀栄三中将(私の尊敬する前田武志元参議院議員の叔父)が「大本営参謀の情報戦記」というドキュメンタリー本の中で暴露しているように、アメリカ軍の正確な戦略情報を、大本営に報告しても、殆どの情報は握りつぶされて、御前会議にはかからなかった、これもすべて、瀬島隆三参謀の仕業だったようです。
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逆に、敗戦の責任を感じて、日本人としの武士道から自決した軍人も多くいます。立派だというのは不謹慎かも知れませんか、その立場にいれば、美意識として私もそうしたように思います。

阿南惟幾陸軍大将を始め、特攻を指導した大西滝治郎海軍中将、妻に促されて自決した杉山元元帥、宇垣纏海軍中将は部下16名と特攻で自決。中将以上は35名。全部で520名余の下士官が自決しました。
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ピストル自殺に失敗し、東京裁判でA級戦犯として死刑となった東条英機も情けないですが。インパール作戦で多くに部下を死なせた牟田口廉也司令官は、戦後も生き恥をさらし、自己の正当化を叫び続けました。
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それに、引き替え、自決はしなかったのですが、マッカーサーから武士道の鏡と讃えられた、今村均陸軍大将の責任の取り方は軍人として、実に素晴らしいものでした。日本人はかくあるべしだと思います。

今村大将は、シンガポールを陥落させ、オランダからスカルノの率いるインドネシアを解放し、ラバウルで終戦を迎えたのですが。10万人を超える部下達が、日本が負けた今、今村王国として独立して、インドネシアの人達を共同で理想的な国家作りませんかと口説いたのですが、今村大将は、そんな事はダメだ、全員、日本に帰って、日本の未来を切り開いて欲しいと説得した。
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また、今村大将は、オーストラリア政府から死刑の判決を受けたのですが、人徳で持って現地を統治してきた事もあって、フィリッピンとインドネシアの国民から嘆願書が出され、禁固10年に減刑される事になりました。結局、巣鴨プリズンに収容される事になるのだが、自分だけノウノウと日本にいるわけには行かないと、再び、環境の悪い部下達のいるニューギニアのマヌス島収容所に志願して戻ってきたという。

刑期を終えて出所した後は、僅かな軍事恩給を、職に付けない部下達のために、惜しげもなく使ったと伝えられている。リーダーとして素晴らしい生き様だと思う。

現在も、政治が混迷している状況だが、自分を犠牲にして正義を貫いた前川元文科事務次官の生き様が、今村大将と同じように見える反面、自分の出世のために、知らぬ半兵衛を決め込んだ、財務省の佐川理財局長は、無謀なインパール作戦を指揮した牟田口廉也司令官とダブルって見えるのは私だけではないと思う。
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posted by 小林知義 at 16:42| Comment(0) | からくち時評